なぜ日本人は韓国語の発音が難しいのか？
こんにちは。cocoです。
韓国語を学び始めると、多くの人が最初につまずくのが「発音」です。
文法や語順は日本語に似ているのに、なぜかうまく通じない…。
その理由は、音の数と出し方の違い にあります。
日本語の母音は5つ（あ・い・う・え・お）ですが、韓国語は 母音10個＋子音19個。
さらに「カ」にも3種類あるんです。
- 가（カ）＝普通の音（平音）
- 카（カ）＝息を強く出す（激音）
- 까（ッカ）＝喉を締める（濃音）
日本語では区別しないこの差が、発音の難しさにつながっています。
激音（ㅋ, ㅌ, ㅍ, ㅊ）｜息をしっかり出す発音
激音は、息を強く吐き出しながら出す音です。
紙やティッシュを口の前に置き、発音したときに動けば成功。
練習のコツ
- 「카」「타」「파」「차」と息を強く出す。
- 「가」「다」「바」「자」と交互に言い分ける。
練習単語
| 単語 | 意味 | 発音のポイント |
|---|---|---|
| 커피 (コピ) | コーヒー | 息をしっかり「ㅋ」 |
| 토끼 (トッキ) | ウサギ | 「ㅌ」を強く出す |
| 파도 (パド) | 波 | 息を強く「ㅍ」 |
| 차 (チャ) | 車 | 「ㅊ」は強めに |
濃音（ㄲ, ㄸ, ㅃ, ㅆ, ㅉ）｜喉を締めて短く強く！
濃音は喉と舌に力を入れ、一瞬で出す発音。
息は出さず、「ッカ」「ッタ」「ッパ」など、短く詰めるのがコツです。
練習のコツ
- 喉に手を当てて「바」「빠」を言い比べる。
- 喉がキュッと動く感覚を意識。
練習単語
| 単語 | 意味 | 発音のポイント |
|---|---|---|
| 빵 (パン) | パン | 「ㅃ」短く強く |
| 짜다 (チャダ) | しょっぱい | 「ㅉ」を一瞬強く |
| 꽃 (コッ) | 花 | 「ㄲ」＋받침「ㅊ」注意 |
| 싸다 (サダ) | 安い | 「ㅆ」を強く出す |
받침（パッチム）｜日本語にない“語尾の子音”
韓国語の単語の最後にくる「받침（パッチム）」は、日本語にはない概念。
日本語は母音で終わるのに対し、韓国語は子音で止まるため、違和感を覚えやすいです。
代表的な発音のルール
- ㄱ, ㅋ, ㄲ → [k]（例：국＝クッ）
- ㄷ, ㅅ, ㅆ, ㅈ, ㅊ, ㅌ → [t]（例：맛＝マッ）
- ㅂ, ㅍ → [p]（例：밥＝パプ）
練習のコツ
- 最後を“止める”意識で短く切る。
- 連音化（次の母音とつなげる）も意識する。
練習単語
| 単語 | 意味 | 発音のポイント |
|---|---|---|
| 밥 (パプ) | ご飯 | 「p」で止める |
| 맛 (マッ) | 味 | 「t」で止める |
| 책 (チェッ) | 本 | 「k」で止める |
| 한국 (ハングッ) | 韓国 | ㄱ받침を意識 |
母音の区別（ㅐ・ㅔ・ㅡ・ㅓ）｜微妙な口の形を覚えよう
母音の聞き分けは地味に難しいポイントです。
特に「ㅐ（ae）」と「ㅔ（e）」、「ㅡ（eu）」と「ㅓ（eo）」は似ていて混乱しがち。
| 母音 | 発音のコツ |
|---|---|
| ㅐ（ae） | 口を横に広げて「エ」 |
| ㅔ（e） | 口を少しすぼめて「イ」と「エ」の中間 |
| ㅡ（eu） | 唇を横にして、舌を中央に置く |
| ㅓ（eo） | 口を縦に開けて「ア」と「オ」の間 |
練習のコツ
- 鏡で口の形をチェック。
- 「네-내」「세-새」などを交互に言って違いを感じる。
練習単語
| 単語 | 意味 | 発音のポイント |
|---|---|---|
| 새 (セ) | 鳥 | ㅐ（口横に） |
| 세 (セ) | 三 | ㅔ（口すぼめ） |
| 뭐 (ムォ) | 何 | ㅓの口を意識 |
| 그 (ク） | その | 唇を動かさず「ㅡ」 |
リズムと連音化｜単語ではなく“流れ”で練習！
韓国語では、単語がつながって発音されることが多いです。
そのため、単語単体で練習するより、フレーズ単位で音を覚えるのが効果的です。
例
- 맛있어요 → 「マッ・イッ・ソ・ヨ」ではなく「マシッソヨ」
- 한국어 → 「ハン・グ・ゴ」ではなく「ハングゴ」
練習のコツ
- ネイティブ音声を真似して“リズム”を覚える。
- 文で練習し、音の流れを体にしみこませる。
発音練習におすすめのフレーズ5選
- 저는 한국어를 공부해요（チョヌン ハングゴルル コンブヘヨ）＝私は韓国語を勉強します
- 밥 먹었어요?（パム モゴッソヨ?）＝ご飯食べました？
- 커피 좋아해요（コピ チョアヘヨ）＝コーヒーが好きです
- 맛있어요!（マシッソヨ!）＝おいしいです！
- 한국 가고 싶어요（ハングッ カゴ シッポヨ）＝韓国に行きたいです
まとめ：毎日の5分が「伝わる発音」を作る
いかがでしたか？
韓国語の発音は、慣れるまでは難しく感じます。
ですが、理屈を理解し、息の強さ・口の形・リズムを意識して練習すれば確実に上達します。
ポイントはこの3つ👇
- 耳で聞いて違いを掴む
- 鏡で形を確認する
- 声に出してリズムを覚える
「発音できる音は、聞き取れる音」。
毎日5分でも声に出して練習すれば、ネイティブにぐっと近づけます。
焦らず、楽しみながら続けましょう！
あなたの韓国語が、きっと“伝わる韓国語”に変わっていきます。
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